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100日法廷:首都圏連続不審死事件 遺留物に睡眠薬成分 交際の男性証言、被告と宿泊「意識失った」 /埼玉

 首都圏連続不審死事件で、3件の殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第11回公判が27日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であった。死亡した東京都青梅市の寺田隆夫さん(当時53歳)と同時期に被告と交際し、5万円の窃盗などの被害者とされる静岡県の男性(50)が証人出廷し、被告とホテルに宿泊した際に意識を失ったと証言した。検察側はホテルの遺留物から睡眠薬の成分を検出したことを明らかにした。

 男性は、08年12月と09年1月に都内の高級ホテルなどに被告と宿泊した際「気付いたら朝になっていた」と証言。いずれも被告が用意したコーヒーやココア、チョコレートを口にした後に「記憶がなくなった」と述べた。1月の際には財布から5万円がなくなっており、後に被告から「5万円をたたきつけ、もう帰れと言われた。態度がひょう変した。会うのが怖い」とのメールが送られたという。

 検察側は、ホテルに残されたココアや茶せんから微量の睡眠薬の成分が検出されたことを明らかにし、被告が男性を眠らせて別れ話を作り上げ、関係を断絶しようとしたことを示唆した。窃盗罪について無罪を主張している弁護側は、別の機会に使った睡眠薬が茶せんなどに付着した可能性を指摘した。

 被告は、08年10~12月に結婚の意思を装って在籍していない大学の学費などの名目で男性から計約190万円を詐取した詐欺罪にも問われている。弁護側は詐欺罪を認めているが、結婚を真剣に考えていたとしている。【飼手勇介、平川昌範】

毎日新聞 2012年1月28日 地方版

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