ホットな消防情報(ダイヤル119)

平成21年8月放送分

電気使用安全月間(8月3日放送)

8月は「電気使用安全月間」になっています。
例年8月は暑い日が続き、暑さによる疲労から注意力が散漫になりやすくなります。体も汗ばむといったことで、関電事故が起こりやすくなります。また、電気機器についても厳しい稼働環境となり、電気事故が起こりやすくなります。このようなことを一般の方にも知っていただき、十分に気をつけていただいて「電気事故の防止をはかる」ことを最大の目的としています。
 
この「電気使用安全月間」は昭和56年から経済産業省主唱のもとに活動テーマを決めて、毎年8月に全国一斉に各種の取り組みが行われており、今年で29回目となります。
 
今年は次に挙げる3つの活動テーマと各種の取り組みを展開する予定です。
1 「あなたのおうちはだいじょうぶ?日ごろから電気安全を心がけましょう。」
2 「自家用施設の電気事故は日ごろのチェックで防ぎましょう。」
3 「地震、雷、風水害などの自然災害に備え、日ごろから電気の安全に努めましょう。」
 
電気は私たちの日常生活に不可欠ですが、その使用方法を誤ると大変な事故につながります。特に8月は、ご家庭の皆さま方にも電気安全、省エネルギーについて、関心をもっていただきたい月であると考えております。
 
私たち関西電気保安協会も電気工事組合さんや関西電力さんと共に各地で、電気安全についての街頭キャンペーン等の活動を実施します。ご家庭や職場において、電気事故を防止するため、日頃から電気安全を心がけていただくよう宜しくお願いします。

天ぷら油加熱防止装置作動せず!(8月10日放送)

今年もニュースで甲子園野球の話題を耳にする季節になってきました。他にも水泳、ゴルフ、バレーといろんな場所で上位争いが繰り広げられていますね。
 
さて、例年発表される消防関係の統計の中で、毎年火災原因の上位争いをしているのは「放火」と「たばこ」と、あと1つはなんでしょう。
 
それは「コンロ」です!
天ぷらなどの調理のとき、コンロの火を消し忘れて火事になるケースは、毎年全国で5,000件前後発生しています。天ぷら油火災の発生原因を見てみると、「テレビ・雑誌を見ていた」「来客があった」「電話をしていた」などの理由が見られます。「ちょっと離れたつもりが天ぷらを揚げているのを忘れてしまって・・・」というパターンです。
 
これはとても典型的なパターンで、昔から注意が呼びかけられていますが、それでもなくなることがありません。「揚げ物をしているときは、絶対にそばを離れない」「どうしても離れなければならないときは火を切ってから」この2つを絶対に守ってください。
 
天ぷら油火災を防ぐため、経済産業省は、コンロに安全装置をつけるよう、平成20年10月に義務付けました。この安全装置は鍋底の温度が一定の温度を超えるとコンロの火が消えるようになっているものです。
ただ、コンロの口の数が2口以上で、そのうち1口にしか安全装置が付いていないものもあり、安全装置のついていないほうの口で揚げ物をして、火災が発生してしまった、というケースも報告されています。揚げ物をするときは必ず安全装置の付いている口を使うようにしましょう。また、コンロを購入する際にはできれば全部の口に安全装置のついたものを選ぶと良いでしょう。
 
「安全装置が付いていればもう安心!」と思われる方もおられると思います。私も実際に「これなら少しぐらい離れても大丈夫ね」という声を聞いたことがあります。しかし、安全装置のついている口で調理をしていたにもかかわらず、火災が発生してしまったケースが、現時点で少なくとも3件報告されているんです。
 
この火災の発生を受けて、製品事故の調査を行っている団体が再現実験を行って原因を調べました。その結果、安全装置のセンサーが接する鍋の底が汚れていると、センサーの熱が感知できず、油の温度が上がって火が出ることが確認されました。また、安全装置があるのに火災になるケースは、最近急激に普及が進んでいるIHクッキングヒーターでも、平成19年6月以降少なくとも10件報告されています。これは鍋の底がくぼんでいて、IHヒーター側のセンサーが鍋に接触せず、正確な温度が計れないことが原因となっています。
 
もちろん安全装置は天ぷら油火災の防止にはとても有効な装置です。しかし安全装置を過信せず、「揚げ物をしているときは、絶対にそばを離れない」「どうしても離れなければならないときは火を切ってから」この2つを絶対に守ってください。

防災啓発作品募集(8月17日放送)

今年はインフルエンザの関係で夏休みが始まるのが遅くなったり、長い梅雨がやっと明けたと思えば台風が来たりと、学生にとっては少し物足りない夏休みかもしれませんね。でも、先週あたりからようやく晴れ間が見れるようになってきました。やっと夏の到来か!と思っていたら「これからは厳しい残暑が続くでしょう。」という言葉をニュースで聞いて「もう“残暑”か・・・」なんて思いました。
 
気付けば夏休みももうあと半月です。これから宿題のラストスパート!という学生も多いかもしれません。夏休みの宿題って、今年こそ早く終わらせるぞ!と思っていても、結局最後まで残ってしまいがちですよね。
 
今年の自由課題、絵を描こうかな・・・それとも書道にしようかな・・・なんて迷っている小学生、中学生のみなさんに良いお知らせがあります!
 
神戸市消防局では毎年、夏休みの期間を利用して小中学生から、防災に関するポスターと作文の募集を行っています。昨年は、ポスターと作文あわせて4,271点もの応募がありました。毎年どれもすばらしい作品ばかりですが、その中でも特に優れた作品には「市長賞」「消防長賞」「消防長賞入選」として表彰状と盾が贈られます。またこれらの賞以外にもいくつか特別賞が設けられていて、それらの賞に選ばれた人にも表彰状と副賞が贈られます。
 
受賞者の作品を掲載したカレンダーも作成して、受賞者の方にお渡ししています。また、応募者全員に参加賞を用意しています。このカレンダーと参加賞はありがたいことに毎年とっても人気なんです。
 
応募は神戸市内の小中学校を通して行っていますので、2学期が始まったらすぐに、通学されている小中学校の先生に提出してください。
結果発表は10月下旬頃で、その後各区で受賞者のポスター展も実施します。応募方法など、詳しいことは消防局予防課までお問い合わせください。また、神戸市のホームページには応募方法の他、テーマの具体例なども掲載していますので、ぜひご覧ください。たくさんのご応募、お待ちしています。

すまいの耐震キャンペーン(8月24日放送)

もうすぐ9月ですね。9月1日といえば何の日かご存知ですか?
 
そう!9月1日は「防災の日」なんです。防災の日のある9月から10月末にかけて「すまいの耐震キャンペーン」が実施されます。
 
阪神・淡路大震災では、住宅の倒壊で亡くなられた方が約8割もおられます。 8月11日にも東海地方で震度6の地震が起こったばっかりです。日本は現在地震活動期に入っていると言われており、いつ、どこで地震が起こってもおかしくない状況です。
 
そこで、すまいの耐震化の重要性を市民の皆様に知っていただくために、「すまいの耐震キャンペーン」を実施し、市民団体や建築士などの専門家団体などと協力して様々な催しを行うことによって、すまいの耐震化に関する様々な情報を発信していきます。
 
「地震が起こると家が凶器になってしまう。それを防ぐには耐震化が重要なのは分かるけど、でも、耐震化って何をすればいいの?」
という疑問、がこのイベントにいけば解決されるというわけです。
 
まずオープニングとして、8月31日の午前11時30分から三宮センター街でパレードを行います。神戸市長をはじめ、神戸9クルーズの吉田えり選手や、神戸市ゆかりのキャラクターの着ぐるみ13体がセンター街をパレードします。神戸市には耐震キャラクター「オキールファミリー」がありますが、その着ぐるみは、このイベントが初お目見えとなります!
 
他にも、実際に耐震改修工事を行っている工事現場の見学会や、地震の揺れを体験できるバスツアー、街頭での相談会など、様々なイベントが市内各地で開催されます。
耐震診断や耐震改修工事、家具の固定など、耐震化を進めるにあたっての情報を、わかりやすく発信していきますので、みなさま是非ご参加ください。
 
お問い合わせは、電話番号「222-0186」、神戸市すまいの安心支援センター「すまいるネット」までお願いいたします。「すまいるネット」では、すまいの耐震化に関するご相談も承ります!

防災の日(8月31日放送)

今日は8月31日、とうとう8月最後の日となってしまいました。学生はとうとう明日から学校です。明日のことを考えると嫌で嫌でたまらない、という学生が多いのではないでしょうか。私も学生の頃は休みの終わりが近づけば近づくほど鬱々としていました。
 
ここで、そんな9月1日についての豆知識を紹介しましょう。年にもよりますが、毎年9月1日が立春から数えて210日目にあたり、暦の上では特に「二百十日(にひゃくとおか)」と呼びます。ちょうど稲の開花期に台風が来たり強風が吹き荒れたりすることへの注意を促したしきたりで、農家にとっての厄日とされているそうです。9月1日があまり良い日ではないのは学生だけではないみたいですね。
 
さて、9月1日は消防に関する記念日にもなっているのをご存知ですか?
「防災の日」です。
 
1959年に発生した伊勢湾台風により、日本は戦後最大の被害を被りました。このことがきっかけとなって地震や風水害等に対する心構えを育成しようと、翌年の1960年に防災の日が定められました。さて、なぜ「防災の日」が9月1日になったか分かりますか?
 
「やっぱり伊勢湾台風に関係があるのかな〜?」と、思いがちですが、実はもっと昔、関東大震災が発生したのが、1923年9月1日なんです。これに因んで9月1日を「防災の日」と制定したんですよ。「関東大震災を忘れない」という意味と「この時期に多く発生する台風への心構え」の意味が込められています。またその9月1日をはさんだ1週間、8月30日から9月5日までは「防災週間」とされています。
  
明日9月1日には、非常時の持ち出し品をチェックしたり、いざという時の避難場所や待ち合わせ場所を家族で話しあったりと、防災についてもう一度考える日にしてみましょう。台風だけでなく、近年多発している集中豪雨や地震、また火災などについても、どのように予防、対応していくのか考えてみましょう。神戸市のホームページの「防災・防犯・緊急情報」のページには防災に関して様々な情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
 
9月5日土曜日には平成21年度兵庫県合同防災訓練も実施されます。場所は淡路の「洲本市塩屋1丁目 旧カネボウ工場あと他」で午前9時開始です。みなさんぜひ参加してください。