木嶋被告持参のカフェオレ飲んだら意識喪失　起きたら首都高の上！…３人不審死裁判

　交際相手の男性３人を殺害したとして殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告（３７）の裁判員裁判第１０回公判が２５日、さいたま地裁（大熊一之裁判長）であり、０９年１月に東京都の自宅マンションで殺害されたとする寺田隆夫さん（当時５３歳）の事件について審理された。

　検察側の証人として同被告から学費名目で１３０万円をだまし取られたとする男性（当時４９歳）が出廷。男性は０８年８月に木嶋被告と結婚サイトを通じ、知り合った。木嶋被告は身分を偽り、結婚を示唆し、男性に学費名目での援助を依頼した。男性は３回に分けて計１３０万円を支払った。

　男性は０８年末に木嶋被告とホテルに入った際、同被告が持参し作ったカフェオレとハーブティーを飲んだところ、約１５分で意識を失い、財布の１万円がなくなっていたという。不審に思った男性は「今度は寝ないようにして証拠をつかもう」とし、０９年３月にも同被告とホテルで会った。木嶋被告の持ってきた飲み物を飲んだところ、再び意識を喪失。起きた時にはもうろうとした状態で、首都高の上を歩いているところを発見されたという。男性は、木嶋被告からほかに交際男性がいることも聞かされていなかった。弁護側は詐欺罪の成立を認めているが、木嶋被告が睡眠薬を飲ませたとする主張については認めず「結婚を本気で考えていた」としている。

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