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【栃木】

データ流用問題 独協医大調査 元教授の論文 47件で不正

 独協医大(壬生町北小林)の内科学の男性元教授(57)が、論文のデータ改ざんなどに関与したとの告発があった問題で、同大は二十七日、学術雑誌に掲載した論文で異なる実験に使ったデータを流用するなど、四十七件の不正を確認したとする調査結果を発表した。

 同大は「研究者同士の競争もあり、元教授は雑誌に載るまでの期間を短くするため、見栄えのいいデータを使って改ざんした」と認定した。元教授は糖尿病予防のための薬剤の効果などを主に研究。「(論文の)生産性を高めたいという焦りがあった」と認めたという。同大は既に昨年四月に諭旨退職処分としている。

 不正があったのは、二〇〇四〜一〇年に複数の学術雑誌に掲載された十本の論文。論文に添える実験データの画像が鮮明でなかったため、異なる実験で得た別の鮮明な画像や、類似した実験のデータを使った。いずれも論文の結論に大きな影響はなかったという。 (神田要一)

 

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