名古屋グランパスが2月にキャンプを張る大分県別府市の実相寺サッカー場が“ホーム仕様”に改良されていることが27日、わかった。昨年のキャンプで「グラウンドが硬い」と注文がついたため、市側が改良に着手。豊田スタジアムと同じ種類の天然芝に張り替えるなどした。グランパスは最高の環境で開幕への準備を整えることができる。
開幕へ向けて重要な準備期間となるキャンプが、今年は一段と充実する。1月半ばに現地を視察したグランパスの関係者は「1年前とはグラウンドが全然が違う。軟らかくなっている。リクエストに応えてくれた」と証言。“変身”ぶりを手放しで喜んでいた。
別府キャンプは昨年初めて実施された。施設面などはおおむね好評だったが、不満点として挙げられたのがグラウンドの硬さ。GK西村は「ひざや腰が痛くなるような感じでした」と振り返る。
2年目のキャンプへ向けて、別府サイドは改良へ全力を注いだ。天然芝の種は豊田スタジアムやグランパスの練習拠点・トヨタスポーツセンター(愛知県豊田市)と同じ品種に変更。12月末にはグラウンド全面の土壌を機械でほぐし、軟らかくなるように工夫した。散水の回数も例年より増やしたという。
実相寺サッカー場の担当者は「地方のサッカー場でできることは限られていますが、要望に応えようと1年間注意を払ってきました」と語る。
キャンプインは2月9日。しっかり土台を養うことができる13日間となりそうだ。 (木村尚公)
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