玄葉外務大臣は、28日、日本を訪れるロシアのラブロフ外相と会談し、北方領土問題について、4島は日本固有の領土であるという政府の立場を主張したうえで、問題の解決に向けて、実質的な議論を行いたいという考えを伝えることにしています。
ロシアのラブロフ外相は、28日、日本を訪れ、東京都内で、玄葉外務大臣と外相会談を行うほか、民主党の前原政策調査会長、自民党の森元総理大臣とも個別に会談することにしています。日ロ外相会談では、北方領土問題などを巡って意見を交わすことにしており、玄葉大臣は、4島は日本固有の領土であるという政府の立場を主張したうえで、問題の解決に向けて、実質的な議論を行いたいという考えを伝えることにしています。また、ロシア側が呼びかけている北方領土での共同経済活動については、「日本固有の領土であるという日本の法的立場を害さないことを前提に検討する」という考えを伝えるものとみられ、協議が行われる見通しです。一方、両外相は、キム・ジョンイル総書記の死去を受けた北朝鮮への対応について、「朝鮮半島の平和と安定が重要だ」として、6か国協議の再開に向けて、緊密に協力していくことを確認するほか、核開発を続けるイランへの対応を巡っても意見を交わすことにしています。