アイドルグループ「NEWS」の加藤成亮(かとう・しげあき)さん(22)の連続ドラマ初主演となる「トラブルマン」が9日深夜からテレビ東京系でスタートする。鬼才・SABU監督が初めてドラマを手がけ、原案・脚本・監督を務める。加藤さん演じる男が隣人トラブルに巻き込まれ、次々とさらなるトラブルが巻き起こる「先の読めない」シリアスコメディーだ。
テレビ東京系の深夜ドラマ枠「ドラマ24」の最新作。映画「弾丸ランナー」(96年)や「ポストマン・ブルース」(97年)、「蟹工船」(09年)など話題作を次々と監督し、海外でも人気を集めるSABU監督が、オリジナル脚本で臨む。6日に行われた完成披露会見で、SABU監督は「面白いですから、しょうがない。手応えはすごいですよ。みなさんすごくいいし、もちろんおれがすごくいい」と仕上がりに自信をみせている。
都会のアパートに住む保険会社勤務の徳田一男(加藤さん)が、突然隣人のトラブルに巻き込まれ、そのトラブルがどんどんふくらむ。ヤクザに追われるヤクザ、オタクに襲われる謎の女、“ある力”を持つオタク、記憶喪失の殺し屋、年老いた大家……と怪しい隣人たちを巻き込み、思いもよらないトラブルが次々と起こる。徳田の隣の部屋に住む複雑な過去を持つ女・仰木マキ子役で岩佐真悠子さん(23)、徳田と何か関係がありそうな謎の女・池脇夕子役で佐津川愛美さん(21)が出演。寺島進さん(46)も貫禄十分なヤクザを熱演している。
連続ドラマ初主演だが「気負いはまったくない」という加藤さん。「すごく面白くて、自分が出ていなくても見るドラマだと思う。見どころがあるとすれば1話全部。これを見ればきっと来週も見てしまう。すごく自信のある回になったと思っています」と話す。初回の冒頭、加藤さんがスーツ姿で疾走するシーンはまるで映画のようにスタイリッシュで、トラブルが起こり出してからのスピーディーな展開も目が離せない。
寺島さんは「SABU監督は、男の人をカッコよく、女性の人を美しく撮る天才だなとつくづく感じた。弾丸のごとく疾走感あふれるドラマなんで、できれば毎日12話連続で放送してほしい。映画よりすごいし、テレビドラマの枠は超えちゃってる」と絶賛する。主題歌はNEWSの「BE FUNKY!」を起用した。毎週金曜深夜0時12分に放送。(毎日新聞デジタル)