東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 1月21日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

江東区 野宿者に戒告書配布 竪川河川敷公園 26日まで退去求める

区が立ち退きを求めている野宿者らが暮らすテント=江東区で

写真

 江東区は二十日、同区亀戸地区の竪川河川敷公園で暮らす野宿者らに対し、改修工事に支障があるとして、二十六日までに立ち退かなければ、行政代執行法に基づきテントなどの撤去を代執行するとする戒告書を配った。

 戒告書が交付されたのは、五之橋付近で暮らす野宿者らの十三のテント。区は二〇〇九年度から四年間の計画で、東西二キロの公園の改修を順次進めている。この場所が本年度の工区に入っており、区は昨年十月から警告書や指示書をテントに張り付けるなどして立ち退きを要求。今月十二日には都市公園法に基づく除却命令書を出した。

 しかし、野宿者らは命令書で定めた期限の十八日までにテントを撤去していないため、行政代執行法に基づく対応に踏み切った。

 対象の野宿者らは一昨年十月、区の求めに応じ、公園の別の場所から移動するよう求められ現在地に移った。野宿者や支援団体は「区は、その後については話し合いをするとしていたのに一方的に立ち退きを要求するのは不当だ」と反発。戒告書を受け取った男性(52)は「ここにいる人たちは動くつもりはない。徹底的に抗議しなくては、各地で同じような追い出しが続く」と話す。

 区水辺と緑の課の荒木猛男課長は「一年間の無料アパートの提供や生活保護受給手続きなどの支援策を講じてきた。あくまで自主的な撤去を求めたいが、応じてもらえない場合は代執行もやむを得ない」としている。 (小林由比)

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo