福島県伊達市の農家で、去年秋に収穫され保管されていたコメから、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されました。同じ農家のコメ50キログラム余りが、去年10月から11月にかけて、地元の直売所で販売されていたことから、福島県は回収を進めることにしています。
福島県によりますと、伊達市の旧小国村の農家で、去年秋に収穫され保管されていたモチ米を検査したところ、玄米の状態で、国の暫定基準値を超える1キログラム当たり、1110ベクレルの放射性セシウムが検出されました。この地区のコメは、去年11月、国から出荷停止の指示が出され、それ以降は市場に流通していませんが、福島県が調べたところ、出荷停止の指示が出る前の去年10月9日から11月9日までの間に、この農家のモチ米39袋、合わせて57.5キログラムが地区の直売所で白米にして販売されていたことが分かりました。福島県が農家のモチ米を白米にして検査したところ、1キログラム当たり470ベクレルと、暫定基準値を下回ったということですが、福島県は直売所を通じて回収を進めることにしています。福島県によりますと、基準を超える放射性セシウムが検出された農家のコメが一般に販売されていたのが分かったのは、今回で2回目です。