第一回自由報道協会賞 最終投票(新版)


みなさまより応募された候補の中から以下各部門最終選考ノミネートが決定いたしました。
各以下各部門ごとにノミネート対象から最終候補を選択し、各部門毎に<Vote>ボタンを押して投票ください。多くの皆様からの投票をお待ちしております。

投票期間:2012年1月24日(火)24:00〜1月26日(木)24:00

【大賞(9件)】

候補一覧/あいうえお順・敬称略

●秋山浩之・岩城浩幸(TBS)
「3.11大震災 記者たちの眼差し」は東日本大震災を取材したJNN27名の記者の24本のリポートをオムニバス形式で構成。未曽有の大震災に記者がどう向き合ったか、記者の葛藤などを描いた。

●岩上安身(IWJ)
ジャーナリスト。IWJ代表。2010年12月にIWJを設立し、全国の様々な記者会見、抗議行動、勉強会およびキーマンへのインタビューを生中継した。とりわけ震災後は東京電力、気象庁、原子力安全・保安院をはじめ、原発・震災関連の記者会見を中継し続けた。

●Evan Osnos(THE NEW YORKER)
3月、日本に入った同誌記者らが、原発事故の実態と政府の情報隠蔽を世界に先駆けて報じ、その後の世界のフクシマ原発報道の流れを作った。

●おしどり(NPJ)
夫婦漫才コンビ。よしもとクリエイティブエージェンシー所属。震災後、東京電力会見をはじめ、多くの原発関連の会見に参加し、子どもの内部被曝等についての質問を繰り返した。また福島県の住民の思いを様々なかたちで取り上げ公表した。

●白石草(Our Planet TV)
NPO法人。インターネットを利用してドキュメンタリーを放送している。様々な地域やコミュニティの出来事を記録し、震災報道では子どもの放射線被害の危険性をいち早く指摘した。

●添田孝史(元朝日新聞記者・フリーランス)
朝日新聞大阪科学部の元記者。今はフリージャーナリストとして活動。3月25日の朝日新聞記事において、政府が「SPEEDI」の結果を生かせなかったこと、そして津波の予測が以前からされていたことをいち早く指摘した。

●田中龍作(田中龍作ジャーナル)
ジャーナリスト。3.11以降、福島原発事故での東電、政府、マスコミの責任を追及した。エジプト、リビア、アメリカ等、世界中の市民デモを取材している。

●広河隆一(DAYS JAPAN)
震災直後、フリージャーナリストとしていち早く東京電力福島第一原発周辺に到着し、ガイガーカウンターによる放射線測定を行い、高線量の放射能事故が発生していることを最初に具体性をもって報じた。

●水野倫之(NHK)
NHK解説委員。原子力を専門とする解説委員。東京電力福島第一原発事故の解説を連日にわたって行ない、発生直後、原発事故を「極めて深刻な事態」と指摘した。

投票ありがとうございました。投票結果は授賞式にて発表いたします。

【3.11賞(9件)】

候補一覧/あいうえお順・敬称略

●「@Fukushima 私たちの望むものは」(産学社)
福島で被災した様々な立場にある61人へのインタビュー。放射能事故の問題だけではなく、日々の暮らしや生活についても綴った一冊。

●石巻日日新聞
宮城県石巻市の地元新聞。自社の輪転機を津波で失い、印刷不能となった中、手書きの壁新聞により6日間発行を続け、住民への情報提供を続けた。

●今西憲之
フリーランスジャーナリスト。事故後の東京電力福島第一原発内部に複数回にわたって入り、事故の状況を「週刊朝日」などで発表し、いち早く世間に真相を知らしめた。

●神保哲生
ジャーナリスト。ビデオニュース・ドットコム代表。震災発生15分後には被災地に向かい、12日にはビデオを公開するなど、震災後いち早く現地からの被災状況を報じた。

●鈴木智彦
フリーライター。東京電力福島第一原発事故後に作業員として潜入し、事故現場の状況をまとめたルポタージュ『ヤクザと原発』(文藝春秋)を発表。原発作業員と裏社会の実態も告発した。

●野口健
登山家。7月30日に原発20キロ圏内で置き去りにされた家畜の遺体の写真などを自身のブログ「野口健ブログ」で公表した。

●早川由紀夫
群馬大学教授。地質学者として4月8日より「放射線汚染分布図」を自身のブログ「火山ブログ」で発表し、放射能汚染拡散の実態について告発した。

●『被災地のこども80人の作文集 つなみ』(文藝春秋)
津波などで被害を受けた東日本各県の被災地の小学生から高校生まで80人の作文集。

●「friends after 3.11」(岩井俊二監督)
仙台出身の映画監督。震災後に制作したドキュメンタリー映画。小出裕章氏、鎌仲ひとみ氏、藤波心氏、山本太郎氏などへのインタビューと被災地の映像で構成されている。

投票ありがとうございました。投票結果は授賞式にて発表いたします。

【報道賞(8件)】

候補一覧/あいうえお順・敬称略

●「朝日新聞『プロメテウスの罠』」
福島原発事故の際、実際何が起きていたのか。また、誰がどう動き、その影響はどう広がっていたのか。その事実をたどり背景に迫る連載。東日本大震災の約7ヶ月後の2011年10月から始まった。

●「朝日ニュースター」
CS等を利用して24時間放送する朝日グループのニュースで、3.11前後から、広河隆一、広瀬隆、鎌仲ひとみなどの原発に否定的な識者などを出演し続け、原発容認の日本のメディア界に一石を投じた。

●「朝まで生テレビ!(元旦スペシャルin福島)」
あえて「フクシマ」に生スタジオを移すことで、福島の現状を訴えようとする試みを行った。1987年以来、多様な言論の場を提供し、自由な意見による討論の可能性を広く一般国民に知らしめ続けている。

●「SPIGEL」(シュピーゲル)
ドイツの週刊誌。2011年5月23日号ではゴルドゥラ・マイヤーが「原子力国家」を執筆。オイルショック以降、日本が国をあげて「原子力国家」への道を歩んできた経緯を分析。福島原発事故後もなお続く原発利権の実態を報告した。

●「DAYS JAPAN」
DAYS JAPANはこれまで広河隆一氏を中心として世界的な映像フォトの発表媒体としての場を提供し続けた。チェルノブイリでの取材経験を生かして、3.11後のフクシマ報道でも写真報道をリードした。

●「東京新聞『こちら特報部』」
東京新聞の朝刊に掲載されている名物コーナーで、記者たちが記者クラブシステムにとらわれず、自由に取材、編集し、記事化している。

●「FACTA」
月刊の経済誌。オリンパスの「無謀M&A」問題をスクープし、その後のオリンパス報道の先駆的情報を提供した。

●「吉田照美 ソコダイジナトコ」
文化放送のラジオ番組。東日本大震災後、原発の危険性を一貫して訴え続けた数少ないAMラジオ番組。MCの吉田とリスナーとの双方向のやり取りに重点をおいた番組つくりが特筆。

投票ありがとうございました。投票結果は授賞式にて発表いたします。

【マイクロジャーナリズム賞(6件)】

候補一覧/あいうえお順・敬称略

●「IWJ」(岩上安身)
東電や閣僚会見での継続的な放送のみならず、TPP、共謀罪、築地移転問題などでも問題を提起し続け、発足一年で日本全国からの生中継を可能にした。

●「NHKかぶんtwitter」(NHK科学文化部)
原発事故発生後からNHK科学文化部に所属する記者たちが各々発信したツイッターアカウントで、東日本大震災全般にわたる幅広い情報を提供した。

●「おしどりマコ・ケンの『脱ってみる?』」(マガジン9)
吉本興業の芸人の立場でありながら記者会見に出席し、豊富な知見を駆使して5月以降の東電会見で質問を連発し、東電政府の隠蔽に釘を刺し続けた。

●「田中龍作ジャーナル」(田中龍作)
エジプト、リビア、米国など世界中で起こった市民デモを現地で取材し、国内ではデモのみならず記者会見にも参加、市民目線での情報を発信し続けた。

●「ニコニコ生放送」(七尾功記者)
政府、東電などの各記者会見に出席し、ニコニコ生放送における一般ユーザーからの質問を代読するなど、新しいジャーナリズムの形を提示し続けた。

●「藤波心ブログ(ここっぴーのへそっぴー)」(藤波心)
タレントとして自身のブログにいち早く原発への疑問を綴り、その後の芸能活動の中で「脱原発」を訴え続けた。

投票ありがとうございました。投票結果は授賞式にて発表いたします。

【自由賞(6件)】

候補一覧/あいうえお順・敬称略

●「思想地図β2」(コンテクチュアズ)
既存の雑誌媒体以上の機動力を駆使して、東日本大震災などで言論の多様性を確保。英文での発信も含め、独立系メディアとして新しい挑戦を続けている。

●「常岡さん、人質になる」(エンターブレイン)
海外での戦地取材を続けるジャーナリスト常岡浩介氏の「アフガニスタン拘束事件」を題材に、「漫画ジャーナリズム」という新しい形で主人公を描いた作品。(絵:にしかわたく/文:岡本まーこ、常岡浩介)

●「鉄道人身事故データブック2002-2009」(回答する記者団 佐藤裕一)
2002年から2009年までの間に発生した鉄道人身事故を、国交省のデータをもとにまとめた作品。鉄道人身事故に関するまとまったデータとしては初めての試み。

●「デモクラシー・ナウ!」(ニコニコ生放送)
アメリカの独立系報道番組『デモクラシー・ナウ!』でのノミネートを参考に、その映像を踏まえて討論を行うニコニコ生放送の公式番組。

●「東電解散リアリティツアー2011」(リアリティツアービューロ)
「東電解散リアリティツアー2011~会長・勝俣さんちにお手紙を届けよう~」と題された「ツアー」をインターネット上で企画。実際に勝俣邸に向かうツアーには30人ほどが集結した。警官隊の壁に阻まれるデモの模様をフリージャーナリストらが取材・報告した。

●「山本太郎」
俳優。番組降板、事務所退職などにもかかわらず、原発の危険性と放射能の健康被害の可能性を訴え続けている。現地での抗議活動など直接行動を通じての住民対話を重視している。

投票ありがとうございました。投票結果は授賞式にて発表いたします。

【協会賞(9件)】
※運営委員による選考となります。
候補一覧/あいうえお順・敬称略

●「@kantei_saigai」
自由報道協会の申し入れを受けて、3.13に首相官邸が作ったツイッターアカウント。国民への公的情報提供に寄与した。

●「@mitsuya_niwa」
報道(特に政治・事件)がらみで幅広くTwitterで情報をポストするツイッターアカウント。即時性と正確性を共有したキュレーター的な役割を果たしている。

●「グリーンピース」
国際NGO団体。原発事故直後から、放射能汚染の実態を調査し、とくに海の安全、魚介類の食品安全についての独自調査を行い、警告を繰り返している。

●「The News」
3.11以降、情報が不足が指摘される中、自由報道協会所属のジャーナリストの発信するブログなど集約し、ボランティアで提供し続けた無料サイト。

●「自由報道協会有志の会」
自由報道協会の一部メンバーで組織される「有志の会」、プロジェクトを立ち上げ、震災後には『自由報道協会が追った3.11』を編纂・出版した。

●「TOKYO FM(JFN)」
3月12日から全国系列ネットワークを駆使し、いち早く特別編成番組を放送、発生後の被災地の声を拾い、音楽や緊急情報などを提供しつづけた。

●「東電会見」(IWJ)
大手メディアが報じない東電会見を絶えず中継し続けた。放射能や瓦礫処理、賠償問題など当時の東電発表の実態を検証可能な状態にした。

●「ニコニコ生放送」(ドワンゴ)
2009年の大臣会見オープン以降、多くの記者会見を生中継し、一般ユーザーからの質問を受け付けて代読するシステムを定着させた。

●「原口一博」
元総務大臣の民主党衆議院議員。3.11発生直後から首相や政府に情報公開を求め、福島原発の情報をTwitterなどで発信し続けた。会見オープン化にも貢献。

(2012年1月26日変更)【記者会見賞】についてはこちらをご覧ください。

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