現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. ビジネス・経済
  4. 産業・経済
  5. 記事
2012年1月24日22時2分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

費やした55億円、水の泡に 特許庁がシステム開発中断

関連トピックス

 特許庁は24日、2006年から始めた新たな情報システムの開発を中断することを決めた。これまでに55億円の予算を投じたが、別のシステムを考える。枝野幸男経済産業相は「大変申し訳なく思う」と謝った。

 新システムは特許の出願や登録に使い、中国の特許情報を調べられ、国際化への対応もねらっていた。開発の遅れで、特許を申請する利用者は、機能の低い古いシステムを使い続けることになる。特許庁は中国の情報検索などができる最低限のシステムに絞り、別の方式で開発する。

 新システムの開発期間は06年12月から14年1月。設計を東芝ソリューションと、開発管理をアクセンチュアと契約した。

 開発の遅れは、主に設計の不備が原因。特許庁は検証委員会を設け対応を考えてきたが、委員会は23日、中断を求める報告書をまとめた。業者が今までに作ってきた設計情報は、特許庁の別のシステム開発に生かしていくという。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

官房副長官と首相補佐官は全員留任。その中で「替えておくべきだった」と囁かれている人物は…。

若者が「ネット商法」の餌食になるケースが後を絶たない。怪しいビジネスの傾向と対策。

脱成長か、成長か。前原誠司さんと枝野幸男さんの主張を基に、日本が選びうる道を考える。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介