(CNN) 世界各国で日本のアニメと漫画がブームになっている。特に欧州ではファンが急増、ドイツやフランスはどこの書店にも漫画のコーナーができ、「ONE PIECE」(ワンピース)や「NARUTO-ナルト-」が大人気だという。
ドイツ各地の書店には「ピーチガール」「BLEACH」(ブリーチ)、浦沢直樹の「MONSTER」(モンスター)などの漫画が並び、中部ドイツのビースロッホのお祭りではソーセージやシュニッツェルの屋台と並んで「遊戯王」のテープやカードを販売。「アニメ」の言葉はショッピングモールの店員にも通じ、テレビではワンピースやナルトのアニメが放映されている。
日本のアニメ販売を手掛けるVIZメディアヨーロッパ(本社パリ)によると、漫画の年間売り上げは日本で約50億ドル、米国で1億2000万ドル、欧州と中東を合わせると2億5000万ドルに上る。欧州の漫画の売り上げの50%はフランスが占め、次いでイタリアとスペインの順だという。
人気作品は「ワンピース」「ナルト」のほか、「名探偵コナン」「FAIRY TAIL」(フェアリーテイル)「ドラゴンボール」「らんま1/2」がトップセラーになっている。
欧州のアニメ市場は40年前から存在していたと同社は指摘する。1978年にフランスで放映された「ゴルドラック」(原作:UFOロボ・グレンダイザー)は、子どもの間で視聴率75%を記録したという。
米国の出版社、デジタルマンガの担当者は「欧州では漫画が急激に伸びている」「欧州の出版社からは毎期のように新規の引き合いがあり、読者からは電子メールで発売時期についての問い合わせがひっきりなしに寄せられる」と話している。