東京大などは27日、東南海地震や南海地震などの巨大地震を起こしたとみられる長さ約200キロの大規模な海底活断層が、紀伊半島沖合の南海トラフに存在していることを確認したと発表した。一度に動けばマグニチュード(M)8級の地震を起こすとみられる。
断層の活動によりつくられた高さ数百メートルの崖も確認。調査した朴進午東京大准教授(海洋地質・地球物理学)は「断層のずれが大津波を発生させてきた可能性が高い。200キロ以上の海底活断層を考慮して、防災対策を再構築する必要がある」としている。
朴准教授は、海洋研究開発機構が実施した、海底の音波探査データを分析し、紀伊半島南端の潮岬沖西側の海底に、沈み込む海のプレート(岩板)と陸のプレートの境界から分岐した断層が延びていることを発見。これまでの調査で見つかっていた、潮岬沖東側にある同様の断層とつながっており、確認できた範囲で全長約200キロだった。
断層の過去の活動回数や時期は不明だが、地形の特徴から東側と西側が一度に動くことが多かったらしく、1707年の宝永地震(M8.6)を起こした可能性もあるとみている。
この海底活断層の東側部分は、1944年の東南海地震(M7.9)でも動いて津波を起こしたと考えられている。新たに見つかった西側の延長部分は46年の南海地震(M8.0)の震源域と重なっているため、朴准教授は西側が2年遅れて活動した可能性があるとしている。〔共同〕
南海トラフ
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