今思えば…
脇腹のひびが原因 と言われ 病院から帰され 彼が家の布団で 嘔吐と下痢で 起き上がれなくなったあの時…顔色が 真っ青を通り越して真っ白になった…
私の膝に膝枕して 私の膝を 抱え込むようにして 何度も何度も私の名前を呼びながら吐いてた…
名前呼ばれるたび
「どうした?大丈夫?」
と 聞いても
私の名前しか呼ばなかった…
病状がわかって手術して 落ち着いた頃…
彼が 不意に…
「家で吐いてた時が一番危なかったんだな…あの痛みは半端じゃなかったし 自分でもこのまま死ぬんじゃないかと思った…」って口にした…
死ぬんじゃないかと思ったから 私の名前を呼び続けたのかな…
死ぬんじゃないかと思ったから 私の膝を抱えて離さなかったのかな…
私の膝の上で何を思っていたんだろう…
あの日以来 彼は 私の名前を 沢山沢山呼ぶようになった…
何も用事なくても 名前を呼ぶ…
「な~に?」って聞くと…
ニコ~ってしてる…
あの時…彼に もしもの事があったら
今 私の名前を呼んでくれる人は居なくなってた…
そして…今…
名前を呼ばれるたびに思う…
「彼 ちゃんと生きてる…」
「生きてるから 大丈夫…」
「私は あなたのそばに居るから大丈夫…」
大丈夫…絶対に大丈夫
80歳になっても 90歳になっても…
私の名前を呼んでね…
「な~に?」って ちゃんと返事するからね…
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