彼から離れない…と覚悟を決めた と同時に 私は 彼を看取る…と言う覚悟もしなければいけなかった
緊急手術の前 医者は 私の事を 何の疑いもなく 「奥さん」 と言った…
手術となれば 同意書から保証人…と 沢山の書類手続きがあり そうなれば 当たり前のように 「奥さんお願いします」と来た
この状態で隠し通すのは無理だ…
私は全てを医者に話た…
そして医者は 彼に
「命が危険な状態です お身内の方に連絡をとって下さい」 と言った…
「身内はいません 誰も呼ばなくていいです 俺は こいつだけ居てくれればいいです 死ぬ時は こいつだけが居てくれればいいです」
と きっぱり私の前で医者に言いきった…
幸いな事に 話を理解してくれる とても良い医者で
「わかりました!あなた達の関係も 患者さんの気持ちもよくわかりました 責任は僕がとります あなたが彼の身内と言う事で頑張りましょう」
私は ここで初めて涙が溢れ出た…
医者の計らいで 「彼はあなたの顔を見ると元気になるのがよくわかります 時間の許す限り来てあげて下さい」…と言ってもらえ
本当なら身内しか入る事ができない ICU にも私だけは 入れてもらえ 面会時間の制限があるにも関わらず 「面会時間は気にしないで…家から出てこれる時間ならいつでもいいから…」
そんな優しい計らいで 私の 看病生活は 始まった…
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