菅前首相 原発巡る国際的議論を
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菅前首相 原発巡る国際的議論を

1月27日 9時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

菅前総理大臣は、スイスで開かれている「ダボス会議」で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえて、原発の安全対策についてもっと国際的に議論をするべきだと呼びかけました。

スイス東部で開かれている「ダボス会議」では、26日、東日本大震災をテーマとする非公開の会合が開かれ、菅前総理大臣が、東京電力福島第一原発の事故を踏まえて、原発の安全対策について講演しました。終了後、菅氏は記者団に対して「国際的に、原発も何らかのルール作りが必要ではないか」と述べて、原発の安全対策について、もっと国際的に議論すべきだと呼びかけたことを明らかにしました。さらに菅氏は、省エネ技術の開発や再生可能エネルギーの利用促進を進めていくことで「原発に依存しなくても、十分にエネルギー供給が可能になる」と述べ、将来的には原発に頼らない社会を実現すべきだと強調しました。これに先だち、菅氏は「マイクロソフト」の創業者で、途上国の保健衛生対策に巨額の資金を提供しているビル・ゲイツ氏と共同で記者会見を開き、日本として今後ともアフリカやアジアの感染症対策に資金援助する考えを示しました。これに関して、ゲイツ氏はNHKとのインタビューで、「日本が震災で厳しい状況にあるなかでも途上国の支援に取り組むことはすばらしい」と述べ、日本の貢献を高く評価しました。