福島県内の住宅の庭で保管されていたまきを、ストーブで燃やした灰から放射性セシウムが検出された問題を受けて、環境省は、26日、東北や関東の8つの県を中心にまきの焼却灰に含まれる放射性物質の調査を始めました。
この問題は、福島県内の住宅で、近くの山から採って庭で保管されていたまきを、まきストーブで燃やしたところ、灰から1キロ当たり4万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたものです。これを受けて環境省は、東北や関東の8つの県などでも同じような問題がないか調査を始めたもので、このうち宮城県川崎町では、まきストーブを使っている住宅に環境省と県の担当者が訪れ、住宅の外に保管されていたまきや、ストーブが置かれている室内の放射線量を測定したほか、まきをどこからいつごろ採ってきたかなどについて住民から聞き取っていました。また、焼却灰が入った袋を持ち帰り、今後、詳細な調査を行うということです。宮城県の震災廃棄物対策課の宮城英徳技術補佐は「環境省による詳細な調査結果を待って、今後の方針を決めたい。調査結果が出るまでは、できればまきストーブの使用を控えてもらいたい」と話していました。