主な自動車メーカー8社が去年1年間に国内で生産した自動車の台数は、東日本大震災の影響で一時生産が滞り、円高も続いたことで、前の年を13%下回り大幅に減少しました。
主な自動車メーカー8社が去年1年間に国内で生産した自動車の台数は797万8000台余りで、前の年よりおよそ120万台、率にして13.4%減少しました。これは、東日本大震災の影響で部品の調達網が寸断され、およそ1か月にわたって自動車の生産が停止したことや、歴史的な円高が続いたことが要因です。メーカー別では、▽ホンダが28.4%減少したほか、▽トヨタ自動車が15.9%、▽富士重工業が14.9%、▽スズキが11.9%、それぞれ減少するなど、8社すべてが前の年を下回りました。また8社が、去年1年間に国内と海外を合わせ世界全体で生産した自動車の台数は、2107万6000台余りで、震災に加えてタイの洪水の影響もあり、前の年より5.8%減少しました。歴史的な円高などを背景に自動車の国内生産がことしも減少を続ければ、部品メーカーなども含めた雇用に影響が出るおそれがあり、各社が生産をどこまで回復できるかが課題となっています。