彦根市立病院(彦根市八坂町)は、「彦根市の地域医療を守る会」代表で書道講師の川村啓子さん(57)=同市佐和町=から贈られた「琵琶湖周航の歌」の歌詞を記した書を医療情報センター1階ロビーに展示した。
書は縦35センチ、横70センチで額入り。「矢の根は深く埋もれて 夏草しげき堀のあと 古城にひとり佇(たたず)めば……」と、彦根城を歌いこんだ5番の歌詞が書かれ、琵琶湖の波と夏草をイメージした絵が添えてある。
守る会は10年9月に発足。市民の立場から地域医療を考える活動に取り組み、川村さんは「住み慣れた彦根に愛着を持ち、みんなで地域や病院を支え、元気で安全な町づくりをしたいとの思いを込めました」と話している。
川村さんは03年にも書作品「愛」を同病院に寄贈し、院内に展示されている。長崎隆義・同病院事務局長は「入院や通院患者をはじめ、多くの市民に鑑賞してもらい、癒やしのひと時を過ごしてもらいたい」と話している。【松井圀夫】
毎日新聞 2012年1月27日 地方版