ニューヨークの国連本部で、メキシコから届けられた荷物から14キログラムのコカインが見つかり、国連関係者は、麻薬密売組織が国連の荷物を装ってアメリカにコカインを持ち込もうとしたものとみています。
これは、国連やニューヨーク市警察が26日、明らかにしたものです。それによりますと、今月16日、ニューヨークの国連本部で、国連のマークが表面に印刷されているものの、宛先が書かれていない不審な荷物が見つかりました。このため、保安担当者が荷物を開けたところ、およそ14キログラムの白い粉が見つかり、警察で調べた結果、コカインであることが分かりました。荷物はメキシコからアメリカ中西部のオハイオ州を経由して国連本部に届けられ、ニューヨークの運送業者は、国連のマークが印刷されていたことから、国連宛ての荷物だと判断したということです。見つかったコカインの価格は40万ドル(日本円にして3000万円)相当だということで、国連関係者は、「麻薬密売組織が、国連の荷物を装ってアメリカにコカインを持ち込もうとしたのではないか」と話しています。