震災10会議 議事録作成されず
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震災10会議 議事録作成されず

1月27日 12時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

岡田副総理は27日の閣僚懇談会で、東日本大震災に関連する政府の重要会議のうち、「緊急災害対策本部」など10の会議で、議事録が作成されていなかったことを報告し、関係する閣僚に再発の防止を徹底するよう指示しました。

東日本大震災に関連する政府の重要会議の議事録を巡っては、事故当日に設けられた「原子力災害対策本部」で作成していなかったことが明らかになり、公文書管理を担当する岡田副総理が、ほかの14の会議の対応も検証するよう指示していました。岡田副総理は27日の閣僚懇談会で、検証の結果を報告し、合わせて10の会議で議事録が作成されておらず、すでに判明している「原子力災害対策本部」をはじめ、「緊急災害対策本部」と「被災者生活支援チーム」の3つの会議では、議事の概要すら作成されていなかったことを報告しました。そして、岡田副総理は関係する閣僚に対し、再発の防止を徹底するよう求めるとともに、来月中をめどに議事の概要を作成するよう指示しました。一方、行政改革も兼務する岡田副総理は、閣議のあと記者団に対し、内閣全体で行政改革を推進する体制を整える必要があるとして、野田総理大臣を本部長に、すべての閣僚が出席する「行政改革実行本部」を設置し、来週、初会合を開くことを明らかにしました。

平野復興担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、政府の「緊急災害対策本部」などで議事録の不備があったことについて、「ものごとを決めるところで議事録が残されていないことはおおいに反省すべきだ。大きな災害が起きたときに、どういうやり取りがあったかはのちに検証し、危機管理に役立てる意味合いもあるので、おろそかにしてはならない」と述べました。その一方で平野大臣は、「被災者生活支援チーム」の議事録が作成されていなかったことについては、「当時、私が副大臣として担当していたが、われわれと各省庁の担当者との情報交換の場だったので問題はない。決まった資料は公表している」と述べました。