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【芸能・社会】

二宮主演、東野圭吾原作映画で トヨエツ久々の刑事役で共演

2012年1月27日 紙面から

 人気作家・東野圭吾氏のベストセラー小説「プラチナデータ」が映画化され、アイドルグループ嵐の二宮和也(28)が、DNA捜査に携わる天才科学者役で主演することが、26日分かった。身に覚えのない殺人容疑をかけられ逃げる主人公を追うのは、封印していた刑事役を解禁して本作に挑む俳優豊川悦司(49)。初共演の2人が、激しいアクションやカーチェイスも交えたスリリングな心理戦を繰り広げる。メガホンを取るのは「ハゲタカ」(09年)などを手掛けた大友啓史監督。来年公開予定。

 アイドルの枠にとらわれずハリウッドにも進出した演技派俳優が、20代の集大成として難役を引き受けた。二宮演じる科学者・神楽龍平は、警察庁の特殊捜査機関に所属するDNA捜査の専門家。頭脳明晰(めいせき)な自信家だが、関わりないはずの殺人事件でDNA捜査のターゲットとなり一転して追われる身になるミステリアスな役だ。逃亡中は変装したり、カーチェイスでバイクから吹っ飛ばされたりと、体当たりの演技もある。

 舞台は「プラチナデータ」と呼ばれる国民のDNAデータによってDNA捜査が発達した2017年の日本。二宮は「そう遠くはない未来なんじゃないかと思わせる原作のすごさ…。参加できて光栄です」と、08年のドラマ「流星の絆」以来2作目となる東野作品への特別な思いを語った。

 対するは、豊川演じるたたき上げの刑事・浅間玲司。DNA捜査には頼らず、ベテラン刑事の経験、勘、執念で、消えた神楽を追い詰めてゆく。

 初めて刑事を演じた07年の主演映画「犯人に告ぐ」への思い入れが強く、その後、十数本の刑事役のオファーをすべて断ってきた豊川だが、本作の企画にほれ込んで出演を快諾。「二宮さんは若手俳優の中でもひときわ個性の強い、すばらしい俳優さんだと思っていました。胸を借りるつもりでドンとぶつかっていきたい。彼からたくさんのことを学びたい」と謙虚に意気込みを明かした。

 初共演は相思相愛のようで、二宮も「すごくうれしい。豊川さんの胸を借りて、そして豊川さんについていけるように今から準備を始めていきます」と宣言。難解な用語が続出するせりふに備えて、最先端DNA研究、警察関連機関、ヒトゲノムなどの膨大な関連資料を読み込んで2月の撮影開始を待っている。

 原作は東野氏が映画化を前提に執筆開始したが行き詰まり、いったん白紙に戻して書きたいものを書いたという入魂のミステリー。10年6月に単行本化されると、20万部超を売り上げる大ヒットになり、民放各局や映画会社など計20社以上からオファーが殺到。設定やストーリーは映画にふさわしくアレンジされ東野氏のお墨付きも得ているという。

 

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