不動のエース、里村。4月に“里村道場”を設立。キックボクシング教室としても利用する構想を描く(撮影・山口泰弘)【フォト】
仙女が杜の都に根をおろし、旗揚げ戦を行ってから5年6カ月。不動のエースが4月に“里村道場”を設立する。
「道場は団体の象徴。選手の練習環境を整えるのが一番大事と思う」
これまでの道場は、諸般の事情で昨年7月に閉鎖した。所属選手は現在、仙台市内のジムに通って各自に練習。里村は現状を打開しようと、今月中旬から仙台市青葉区の愛子方面で物件探しを始めた。
道場はプロレスラーにとって、心のよりどころ。新しい“里村道場”は仙女所属選手5人の練習だけでなく、近隣の住民などを対象にしたキックボクシング教室としても利用する構想を抱く。
里村は積極的にタイへ足を運び、首都バンコクにあるムエタイのジムで、得意のキックに磨きをかけている。だが、通っているジムは、昨年7月に発生した大洪水の影響で水没。一時閉鎖した。
昨年12月の訪問時も再開しておらず、来日を希望しているタイ人が多数いることから、本場タイのムエタイ講師を仙台に招き、新道場で指導してもらう計画だ。
昨年は東日本大震災に遭遇しながらも、10月27日に東京へ初進出。後楽園ホールで仙女主催の団体対抗Flashトーナメントを行い、優勝して興行を大成功させた。
今年は「東北6県を回りたい。まずは岩手と青森から」(里村)と宮城を除く東北5県で大会初開催を目指す。
2月5日の「Zepp Sendai大会」(13時開始)で今年のスタートを切る。昨年8月から代表となり、リング内外で奮闘中。新たな道場は進化する仙女の発信基地となる。 (山口泰弘)
里村 明衣子(さとむら・めいこ)
1979(昭和54)年11月17日、新潟・西蒲原郡(現新潟市)生まれ、32歳。センダイガールズ・プロレスリング所属。1995(平成7)年に「GAEA JAPAN」に入門。同年4月15日、東京・後楽園ホール大会での加藤園子戦でデビュー。2005(平成17)年4月のGAEA JAPAN解散後、06(同18)年7月に仙女を旗揚げした。1メートル57、68キロ。
(紙面から)