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  更新時間:2001年07月18日10:21(北京時間)

国内最大規模の病院グループが12億円所得隠し

  首都圏や北海道、東北地方で30病院を擁する「板橋中央総合病院グループ」(IMG、本部・東京都板橋区)が、系列病院の赤字申告を利用して不正に所得税の還付を受けるなど約12億円の所得を隠していたとして、東京国税局から重加算税を含む追徴課税処分(更正)を受けていたことが18日、分かった。利益の計上時期の誤りなども含め申告漏れの総額は約15億円に上り、追徴税額は約7億円と見られる。

  IMGは、医療法人社団「明芳会」と医療法人財団「明理会」(ともに中村哲夫理事長)など7医療法人で、病院や老人保健施設のベッド数は計約9000床。理事長の実弟2人が営む2つの医療グループとともに、「中央医科グループ」(CMS)と呼ばれる国内最大規模の病院群を構成する。

  関係者によると、不正還付が行われたのは横浜市港北区の五星会菊名記念病院。97年に医療法人化する前の個人病院時代に赤字申告を続けていた。個人病院は、社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会といった「審査支払機関」から診療報酬の給付を受ける際に経営者の所得税を源泉徴収されるが、赤字経営の場合は後に申告すれば還付を受けられる。

  同病院の経営者は中村理事長の親族で、国税当局は、実際には中村理事長が経営権を握っていると判断。同病院の収入を、中村理事長の収入と合わせると全体では赤字とならないことから所得税の還付は受けられないと認定し、96年までの4年間で約5億円の還付金の返還を求めた模様だ。

  さらに、取引業者から約1億円のリベートを得ていたことも判明。リベートは赤字法人の収入として申告し、課税対象から外していたと見られる。

  IMG事務局は「税務調査を受けたが、問題はなかった」としている。

  「朝日新聞」2001年7月18日

       ML中日網橋     自由発表



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