2府5県でつくる関西広域連合の首長会合が26日に開かれ、東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の受け入れに向けて、各府県統一の処理基準を検討することを決めた。連合長の井戸敏三兵庫県知事は会合後、「基準は3月末までに決めたい。処分地はフェニックス(大阪湾広域臨海環境整備センター)が有力候補の一つ」と述べた。
がれきの放射性物質の基準をめぐっては、大阪府が昨年12月、廃棄物1キロあたり100ベクレル以下、焼却灰は同2千ベクレル以下とする独自基準を定めた。
山田啓二京都府知事はこの日、「基準を統一しないと混乱する。広域連合で設定する方がいい」と提案。放射線の専門家らの会議を設け、大阪府の基準をもとに統一基準を検討することで合意した。ただ、同府の松井一郎知事は会合後に「他の知事とスピード感が合わない」と語り、大阪市の橋下徹市長も「単独でできるところはやる」と述べた。