26人に良性のしこり 18歳以下の甲状腺先行検査
東京電力福島第1原発事故を受けた、18歳以下の県民を対象にした甲状腺検査で、県と福島医大は25日、先行して検査した浪江、飯舘、川俣(山木屋地区)の3町村3765人分の検査結果を発表した。このうち、全体の0.7%に当たる26人は一定の大きさ以上のしこりなどが見つかったとして、詳細な超音波検査や採血などの2次検査が必要とした。福島医大の鈴木真一教授は「見つかったしこりなどは放射線の影響は考えにくく、良性と予想されるが、ある程度の基準を超えたものは念のため詳細に再検査する」と話している。
検査結果は、甲状腺の状態ごとにA〜Cの3段階で判定。福島医大によると、基準を上回り、2次検査が必要としてB判定を受けた26人は大半が6歳以上。しこり5.1ミリ以上、嚢胞(のうほう)20.1ミリ以上とした基準を上回ったが、ほとんどが良性とみられるという。悪性などが疑われ、直ちに再検査が必要とされるC判定はなかった。
(2012年1月26日 福島民友ニュース)
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