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2012年1月27日3時2分

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「髪の毛で内部被曝調べる」検査業者横行 実際は不可能

写真:髪の毛を台にのせれば、内部被曝の状態がわかるというQRS装置拡大髪の毛を台にのせれば、内部被曝の状態がわかるというQRS装置

 「髪の毛で内部被曝(ひばく)の状態がチェックできる」という検査が、福島県内の幼稚園や保育園で広がっている。内部被曝量は毛髪では測定できないが、検査業者は「被曝だけでなく、がんや心の悩みもわかる」と説明。昨年夏以降、500人以上が受けたという。民間の保育園でつくる日本保育協会福島県支部は詐欺の疑いもあるとして、注意を促す通知を出した。

 この検査は、東京都内のペット用品業者が設立した「日本QRS健康管理協会」を窓口に、超音波検診を行う「生理科学研究所」などが、1人当たり8400円で請け負っている。

 業者によると、3〜4センチの毛髪20〜30本を量子共鳴分析器(QRS)という装置に乗せて微弱な電流を流せば、ヨウ素やセシウム137、ストロンチウムなど8項目の内部被曝の状態が、マイナス20からプラス20の数値で出るという。一定レベル以上であれば、医療機関への受診を勧めるという。

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