'12/1/27
一畑電車を購入時の色に塗装
一畑電車(出雲市)は、南海電気鉄道(大阪市中央区)から購入した3000系の車両を、緑を基調とした南海時代のデザインに復元する。鉄道ファンの強い要望に応える。3月にファン参加のイベントを開いて塗装し、同31日にお披露目運行をする。
3000系の2両で、現在は黄色地に紺の帯が入ったデザインで塗装し、使用している。いずれも1960年の製造で、1996年に中古で購入。南海時代は薄緑の下地に濃い緑のラインが入ったデザインで、「ズームカー」(21000系)の愛称で親しまれた。
同社を含む一畑グループの創立100周年を記念して企画。3月4、11日に塗装体験イベントを雲州平田駅(出雲市)で開くなどし、車両の塗り替え作業を進める。復元した車両は3月31日、松江しんじ湖温泉(松江市)―雲州平田駅間を臨時列車として運行し、記念撮影会も計画している。
塗装体験イベントは定員各30人で先着順。電話で申し込み、当日にフリー乗車券(1500円)を購入すれば参加できる。一畑電車営業課=電話0853(62)3383。
【写真説明】一畑電車の車両デザイン(一畑電車提供)
【写真説明】購入前の薄緑を基調としたデザイン(南海電気鉄道提供)