カプコンより本日1月26日に発売となるニンテンドー3DS用ソフト『バイオハザード リベレーションズ』。人気の「バイオハザード」シリーズ完全新作で、「原点回帰」と「サバイバルホラー」というコンセプトを強く押し出したビジュアルや没入感が特徴。「4」から「5」へとつながるストーリーをはじめ、携帯機としては最高峰のグラフィックや通信要素など、ニンテンドー3DSの機能を活かした内容盛りだくさんのソフトとなっている。
今回、『バイオハザード』シリーズ15周年ならびに本作の発売を記念して、歌手・俳優としてだけでなく、作曲家や画家としても知られるなど、多方面に活躍している加山雄三さんと、知性を感じさせながらもユーモアを交えた語り口で、年齢性別を問わず幅広い層から支持されているフリーアナウンサーの鈴木史朗さんという、芸能界きっての『バイオハザード』通として知られるお二人による豪華な対談が実現した。
--初めてプレイした『バイオハザード』と、今までにプレイしたシリーズを教えてください。
鈴木さん:僕は1996年に発売された最初の『バイオハザード』(以下:『1』)を、きっかけは忘れましたが発売から半年くらい経った頃にプレイし始めたんです。今までのゲームとは全然違うリアルな感じにビックリしましたね。
加山さん:俺は『1』から『5』まですべてプレイしてるよ。『バイオハザード』以外もゲームはアーケードゲームの初期の頃からずっと継続して、途切れることなく今でもゲームをプレイしているからね。RPGとか他のジャンルのゲームもプレイしてる。
鈴木さん:それはすごいですね。加山さんは広範囲にやられてますからね。僕は気に入ったのを深追いするタイプなんですよ。それからゾンビがゾロゾロと出てくるのが意外とダメでね。だから『2』以降は少しプレイしてはやめるというのをくり返していたんですが、そのうち『4』にぶつかってハマったんですね。『4』は新種のクリーチャーだったでしょ。あれが良かった。
加山さん:しかし最初のは恐かったなぁ。
鈴木さん:『1』は恐かったですね。
加山さん:ゾンビが変な動きをしているのが恐いんだよな。それから扉開けるのも恐いしさ。夜中に一人でプレイしていて、敵が出てきた瞬間に全身がゾーッとなる。“総毛立つ”っていうのはああいうのを言うんだよ。
鈴木さん:ショッキングでしたねぇ。それから『1』には恐さやすごさにプラスして、妙な美しさがあったんです。ちょっとクセになりそうな、耽美的ともいえるグラフィック。それに魅了されましたね。そしてジルが結構かわいかったんです。
--最も好きなシリーズを教えてください。
加山さん:俺は今『5』をプレイしているから『5』かな。武器はほとんどが無限大になるまでやりこんでいるよ。
鈴木さん:それはすごい!
加山さん:特に3連ショットガンのハイドラが、意外に攻撃力があって楽しいね。遠い場所にいるやつはロケラン(ロケットランチャー)でガンガン倒すんだけど、いきなり背後から近づかれた場合にはやっぱりショットガンのハイドラだね。そしてCPUのシェバにはロングボウだけを持たせる。それで十分。「ASSAULT」の指示を出しておけば彼女がバンバンやっつけてくれるから。
鈴木さん:シェバはいいですね。最高にいいな。
加山さん:ルックスがいいし、セクシーだね。コスチュームもいろいろあるから着替えさせてプレイしている。
鈴木さん:僕はチャプター2くらいまでプレイしましたが、武器はすべてシェバに持たせてるんです。そうすると勝手に相手を倒してくれる。あれはありがたいですね。
加山さん:「ASSAULT」でね。
鈴木さん:僕は今でも『4』の「マーセナリーズ」にはまっています。ステージ2の古城で20万点を出した人がいるという噂を聞いて、それに到達しようと頑張っているんですが、今はまだ19万7千点ちょっとなんですよ。
加山さん:それでもすごいよ。
--印象に残っているシーンを教えてください。
加山さん:いっぱいあるね。
鈴木さん:どのシーンもスタッフの作り込みがすごいですからね。すぐに思い出せるのは『4』ですが、全部すごいですよ。けど一番はクラウザーとの戦いかな。あそこはやっぱりすごい。勝ったときには感動して、夜中でも飛び上がりたくなってしまいました。
加山さん:クリアしたときは、朝の4時でも「やったー!」と叫ぶんだ。けど周りには誰もいないんだよ。そのときは自分はバカだなって思うね(笑)。
鈴木さん:孤独な戦いなんです。しかしあの達成感はいいですね。あと『4』の中で好きなのは、クラウザーとの戦いの後で訪れる戦場のような場所。あそこは実際の戦場とよく似ているんですね。ただ、僕らは戦線を体験していますが、『バイオハザード』の方がよっぽど恐ろしい戦場です。
加山さん:本当にそうだね。
鈴木さん:実際の戦場はもっとのんびりしていると聞きますから。
加山さん:あそこは3人のガトリングガナードが機関銃で撃ってくるのが、やっばり強烈だね。
鈴木さん:僕はお城のシーンも好きなんです。あれはキレイでした。
加山さん:本当にすごいよね。
鈴木さん:僕はヨーロッパのお城が好きでよく見ているんですが、城の中に水の広場があるのはイスラムの影響だと思います。しかしアルハンブラ宮殿にある水の広場は外でしょ。中にあるのはすごいアイデアでした。ビックリしましたね。
加山さん:水の中から通路が上がってくるところね。
鈴木さん:あの水の中にサメか何かがいるんじゃないかと思いましたけどね。
--印象に残っている敵を教えてください。
鈴木さん:全部すごかったけど、U-3も恐かったし、地下道に出てくるヴェルデューゴ。あれもすごかったですね。サソリの化け物みたいなやつ。
加山さん:ガーガーガーガー言いながらいきなり現れるリヘナラドールも恐かったね。エルヒガンテもいやだったな。何度か潰された。あとは蚊みたいなノビスタドール。敵以外だとギロチンや洞窟の中での岩落とし。ああいうのもおっそろしいよね。
鈴木さん:本当によく出来ていますね。息つく暇がないところも『バイオハザード』の特徴ですね。一難去ってまた一難。次から次へですよ。楽しいのは大きな湖で、巨大なサンショウウオのようなデルラゴと銛で戦うところ。初めは恐かったんですが楽しめました。
加山さん:浮いている根っこみたいなのを操船で避けなきゃいけないんだけど、あれは本当も船の操作と似ている。なかなか良くできているなと思ったね。それからクラウザーとの戦いで、ナイフとナイフのこすれる音もすごかったな。
鈴木さん:あそこの戦闘も良かったですね。あれはすごかった。
加山さん:あのナイフが鉄板に刺さるんだよね。相当な鋭さだなと。
鈴木さん:僕はアメリカのナイフはみんなこうなのかと思いましたね。
加山さん:けどやっぱりクラウザー戦は苦手だな。強すぎだよ。『5』のウェスカーも強烈、ハッハッハ(笑)
鈴木さん:そういえば、CMでご一緒したときの加山さんの挨拶が秀逸だったんです。僕の顔を見ていきなり「クラウザー!」。この一言で理解し合いました。戦友です。
加山さん:はっはっはっ(笑)。
鈴木さん:しかしクラウザーは苦しめられました。
加山さん:今でも時々クラウザーのところでやられるんだよ。アクションムービーのボタンがいつも同じじゃないから大変なんだ。
加山さん:それでもクラウザーを倒したときは「やったー」と喜んだな(笑)。
鈴木さん:そうですね。
--『バイオハザード』をプレイするのはどんなときですか?
加山さん:とにかくストレス解消だよ。武器はもう全部無限大になってるし。
鈴木さん:そうするまでがストレスの固まりですけどね(笑)。しかし寝る前はあまりプレイしない方がいいかな。興奮して眠れなくなってしまうので。
加山さん:寝ないでプレイしちゃえばいいんだよ。ヨレヨレになっちゃうけど(笑)。それから武器がそろってきたら、ギャラリーがいるところでプレイするのが楽しいんだ。映画を観ているみたいに、「キャーキャー」言って喜んでくれる。
鈴木さん:それは僕はやったことがないので、ぜひやってみたいですね。