21日に行われたトークショーでタイトル奪取をファンに約束するグランパスの阿部翔平=愛知県蒲郡市内で
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昨年12月に左足首を手術した名古屋グランパスのDF阿部翔平(28)が2月の別府キャンプでの全力投球を宣言した。すでに軽めのランニングを開始しており、回復は順調そのもの。阿部の復活は開幕へ向けて大きなプラス材料だ。
もう心配は無用だ。阿部の状態次第では開幕へ向けて暗雲が漂うところだったが、当の本人は笑顔でそんな懸念を否定した。「12月16日に手術してから1カ月ちょっと。足首はスケジュール通り、いや、それ以上に回復しています。不安はありません」
阿部によると5割程度の力でのランニングを再開しており、キャンプへ向けてさらにピッチを上げていく。2月9日のキャンプインのころには100%の練習ができるように調整する予定で、「キャンプでは一緒のメニューでできると思う。試合も大丈夫」と頼もしく語った。
阿部の存在感は絶大。昨季はJ1で全34試合のうち32試合に出場した。天皇杯準々決勝で横浜に敗れた試合では、不動の左サイドバック阿部の欠場が大きく響いた。それだけに、キャンプからフル稼働できるとなれば大きい。
阿部は新シーズンでの抱負として、「もっと得点に絡みたい」と語った。堅実な守りは実証済み。加えて今季は、正確無比な左足のキックでアシストを量産することが狙い。「昨年はタイトルを逃した。今年は取れるタイトルはすべて取る」。左サイドの要は今季も健在だ。 (木村尚公)
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