50歳からの特権旅-北海道編(その2)
北海道で迎える初めての朝は、少々ゆっくりめのスタート。のんびり朝食を取って、おもむろに駅へと向かいます。
建物もほとんど見かけない中、どこまでも真っ直ぐ続く線路に北海道らしさを感じます。沿線は、鹿が多く出没し、線路の上にも堂々とその姿を見せたりしますが、今日は比較的少ないようです。
厚岸湖はカチンカチンに凍っているようで、その上に雪が積もり、大平原が広がっているかのようです。
秘境駅として知られる初田牛。できればこういう所でも途中下車してみたいですね。
さらに何もない中、ひたすら線路は続きます。あまりに寂しいこの景色。
根室に着きました。釧路からでも2時間半近くかかり、本当にはるばる来た、といった印象を強く受けます。レールはここでプッツリと途切れ、「果て」へとやって来たことを感じさせます。
駅舎が平屋建てなのも、旅情を誘う要因となっている気がします。
根室と言えば「花咲ガニ」。駅前にはさっそくそれを象徴するような店も。
ここまで来た旅行者の大半は、納沙布岬へ行くバスに乗り換えたようです。どこへも寄らずにそのまま折り返す物好きは、やっぱりテツだけでしょうか。
根室からの折り返しは、主要駅のみ停車する快速「はなさき」として運転。途中の茶内で対向列車の遅れのため少々停車。おかげで駅や駅前をじっくり観察することができました。ここは根室本線で古い駅舎が残っている数少ない駅の一つです。だいぶリニューアルされてはいますが。
同じ景色を見ながら、来た道を引き返していきます。でも意外と飽きません。
釧路に戻って来ました。すかさず釧網本線に乗り換えます。今度もキハ54が1両のみ。
しばらくは湿地帯が広がる釧路湿原を見ながら走ります。ただ、雪が積もっているので、その様子はあまりよくわかりませんが。
茅沼の駅前では、丹頂鶴が数羽やって来ているのを確認。
摩周では、対向列車と行き違いのため、約40分もの大休止。みんなゾロゾロ降りてきます。
駅舎は、観光客の多い摩周湖への玄関駅に相応しい、洒落た造りになっています。本日東京は雨降りとのことですが、こっちは抜けるような青空が広がっています。
駅前には無料の足湯「ぽっぽゆ」の設備があり、誰でも気軽に利用することができます。列車待ちの際にも重宝しますね。
石炭ストーブのある車内はそれなりに凝った造りで、居心地はよさそうです。こういう乗り物は、みんなでワイワイ乗ると、より楽しいひと時が過ごせるのではないでしょうか。
しばし停車の後、SL列車の方が先に発車します。真っ黒な煙を吐いて遠ざかって行く様子を興奮気味に見送ります。
網走に着く頃にはすっかり陽も暮れ、急激に冷え込んできましたが、今日はもうちょっと進みます。
網走からは特急「オホーツク」に乗り換え、北見へ。今夜は北見泊まりです。大半がただ乗っているだけの一日でしたが、ちっとも飽きませんね。まだまだ乗り足らないくらいです。
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