コウナゴやシラスが採れる茨城県沿岸の船曳き網漁は来月1日から解禁されますが、原発事故のあと休漁を続けている漁業者は、「市場で販路を見つけるのが困難だ」などとして解禁後も1か月間は休漁を続けることを決めました。
コウナゴやシラスが採れる茨城県沿岸の船曳き網漁は来月1日から解禁されますが、原発事故のあと休漁を続けている漁業者は、「市場で販路を見つけるのが困難だ」などとして解禁後も1か月間は休漁を続けることを決めました。茨城県沿岸では、去年4月、沖合で採れたコウナゴから、一時、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたため、船曳き網漁の漁業者は漁を自粛しました。その後の県の調査で、船曳き網漁の魚からは基準を超える放射性物質は検出されませんでしたが、北茨城市と日立市北部の3つの漁協に所属する漁業者およそ50人は、漁をしても買い手がいないため休漁を余儀なくされ、そのまま漁のシーズンを終えていました。地元では、来月1日の解禁日に再開を目指してきましたが、漁業者などで作る協議会は、「市場で販路を見つけるのが困難だ」などとして、解禁後も1か月間は休漁を続けることを決めました。3月以降の操業について、協議会では改めて検討するとしていますが、関係者からはことし漁が再開できるのか不安の声が上がっています。