2012年01月26日(木)
めざせ百人一首の伝統校 身延山高、授業で取り組み 山梨大生指導、全国大会に出場
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身延町の身延山高(渡辺是宏校長)は、百人一首の指導に力を入れている。毎年、全校生徒が参加する大会を開いているほか、2010年からは希望者を募り、県大会や全国大会にも出場。大学生から指導を受けて練習を積むなど、将来的には「百人一首の伝統校として定着したい」としている。
身延山高は10年ほど前から、古典や日本の伝統文化を学ぶため、授業に百人一首を取り入れている。全校生徒が参加する大会も続けている。
10年からは国語科主任の小沢伸英教諭(31)が「競技のレベルアップを図りたい」と、希望した生徒3人を強化選手に指定。山梨大生から指導を受けて練習を重ね、県大会へも出場した。
また、11年7月には滋賀県で開かれた百人一首の全国大会の個人戦にも出場。1回戦で敗れたが、強豪校が参加する大会の空気に触れ、生徒たちは「より強くなりたい」と思うようになったという。
今月12日には、全校生徒92人が参加し、個人戦と団体戦で日ごろの練習の成果を発揮。強化選手の一人の2年宮森真貴さん(16)は「百人一首では負けたくない気持ちが強い。ぜひ全国大会で1勝したい」と意気込む。
現在、宮森さんらが1年生の指導に当たり、団体戦(5人)に必要なメンバーを集めている。小沢教諭は「県内でも本格的に百人一首に取り組む学校は少ない。百人一首の競技人口を広げるとともに、身延山高が『百人一首の伝統校』と言われるように頑張りたい」と話している。
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