NTTドコモの携帯電話で、25日午前8時半ころからおよそ4時間半にわたって東京の14の区で通話やメールがつながらなくなるなどの通信障害が起きました。通信設備の故障が原因で、総務省は法律上の「重大な事故」に当たる可能性もあるとして詳しい報告を求めることにしています。
会社側によりますと、25日午前8時半ころから東京の都心部などで、NTTドコモの携帯電話で通話やメールがつながらなくなるなどの障害が起きました。影響が出た地域は、千代田区や港区、新宿区、葛飾区、世田谷区など14の区に及び、午後1時すぎに復旧しましたが、最大で252万人の利用者が影響を受けた可能性があるということです。原因について会社側では、スマートフォンの普及による通信量の増加に対応するため、25日未明から一部の地域でデータ通信をやり取りする「パケット交換機」と呼ばれる通信設備を新しいものに切り替えて運用を始めたところ故障し、いわゆるふくそう状態が起きたと説明しており、「利用者にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と話しています。総務省では、影響を受けた人数が多く障害が続いた時間も長いことから、電気通信事業法で定められた「重大な事故」に当たる可能性もあるとして、詳しい原因などの報告を求めることにしています。