南太平洋のパプアニューギニアで、24日、大規模な地滑りが起き、これまでに40人が死亡、20人以上の行方が分からなくなっており、救助活動が続けられています。
パプアニューギニア中西部にある南ハイランド州の山間地で、24日早朝、山肌が長さおよそ1キロメートル、幅数百メートルにわたって崩れました。パプアニューギニア政府によりますと、この地滑りで大量の土砂が近くの2つの集落に押し寄せ、これまでに40人の死亡が確認され、20人以上の行方が分からなくなっています。政府は、地滑りが起きたときは寝ていた住民が多く、ほかにも逃げ遅れた人がいるとみて救助活動を続けていますが、現場では、その後も小さな地滑りが発生しており、作業は難航しているということです。地滑りが起きた原因は明らかになっていませんが、地元では、近くで地下資源の開発が行われていたことと関係があるのではないかという声も出ています。パプアニューギニアと歴史的に関わりが深いオーストラリア政府は、今回の地滑りを受けて救助活動などを支援する専門家チームを現地に派遣しました。