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首都圏連続不審死:木嶋被告公判 東京・青梅の死亡も無罪主張 証人延べ21人が出廷へ

 首都圏連続不審死事件で殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第9回公判が24日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であり、09年に東京都青梅市の自宅で死亡した会社員、寺田隆夫さん(当時53歳)の案件を中心とした「東京事件」の審理が始まった。検察側は「被告が練炭を使った自殺を装って殺害した」と主張、弁護側は「殺していない」と無罪を訴えた。【田口雅士、平川昌範】

 東京事件の審理では延べ21人の証人が出廷する予定。

 検察側は東京事件の冒頭陳述で、被告は結婚サイトを通じて08年6月から寺田さんと交際を始め、09年1月に結婚を約束したと説明。被告は同月29日、寺田さんの自宅にコンロを宅配便で送り翌日に自分で受け取った--などと指摘した。

 一方、弁護側は冒頭陳述で▽警察官と医師が寺田さんの遺体と現場を直接確認して自殺と判断▽実験結果から死亡推定日は2月1~2日▽現場にあったとされる練炭やコンロは被告が購入した物ではない--と主張した。

 また、寺田さんの姉が検察側の証人として出廷し、09年1月下旬に被告が寺田さんの自宅に引っ越してくると寺田さんから聞いていたと証言。検察側は被告が同月30日に同居準備の名目で寺田さんの自宅を訪問したと主張しており、それを裏付けた。弁護側はこの日に別れ話になったと主張している。

 寺田さんの死亡を巡っては警察が当初自殺と判断して司法解剖せず、練炭とコンロも押収していない。

毎日新聞 2012年1月25日 東京朝刊

 

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