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事件
【連続不審死公判】「自殺」めぐり応酬へ 乏しい証拠どう立証
2012.1.24 22:35
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寺田隆夫さんは、遺体発見当時は警視庁が自殺と判断したため、遺体の解剖が行われなかった。木嶋佳苗被告が起訴されている3つの殺人事件のうちで、最も物的証拠が少ない事件とみられる。しかし、検察側はこの日、裁判員にそれぞれの証拠の意味をかみ砕くように説明、数々の状況証拠は木嶋被告が犯人であることを示していると述べた。一方の弁護側も、医学的な所見を根拠に無罪を立証する方針を示しており、引き続き激しい応酬が予想される。
「パズルのように」
「それだけでは意味をなさないのですが、パズルのように組み合わせて、わかりやすく説明します。根気よく聞いてください」
この日の公判で証拠調べに入る直前、検察官は裁判員に向かってこう述べた。
証拠調べで検察側は、「木嶋被告は21年1月11日に寺田さんから高級ブレスレットをもらった」と指摘。木嶋被告のブログに「大きな愛の詰まった贈り物」と称して商品の箱が掲載されていることと、ブレスレットを買った際の購入記録が寺田さん宅から発見されていることから、その事実は裏付けられると説明した。また、木嶋被告の銀行口座の照会記録も朗読し、1850万円の受け取りは事実だと指摘した。
検察側は、寺田さん殺害を示す直接的な証拠はなくとも、殺害の動機につながる事実を数々の証拠で立証し、その積み上げで有罪であると立証する方針だ。
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