青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場を運営する日本原燃は25日、試験運転の再開に向けた機器の作動確認で不具合があった、と発表した。
高レベル放射性廃棄物を固めるためのガラスを溶かして溶融炉から外に抜き出す工程での作動確認で、抜ける速度が本来より遅くなったという。日本原燃は「トラブルとは言えない事象」としている。
試験運転は2008年以降、トラブルで中断し、東日本大震災を受けて再開は延期されていた。日本原燃は再開に向けて24日に溶融炉の加熱を終え、作動確認を始めたばかりだった。26日に溶融炉内の溶けたガラスをかき混ぜて、作動確認を再開する予定。