福島県伊達市は、子どもや妊婦のほか、特定避難勧奨地点の住民を対象に実施した個人線量計による外部被曝(ひばく)線量の測定結果をまとめた。昨年9〜11月の3カ月間に計測し、線量計を回収できた9443人のうち、33人が年間推定10ミリシーベルト超だった。その中の2人は国の避難指示の目安となっている同20ミリシーベルトを超えていた。
市は33人の生活実態や内部被曝線量を調べる方針。
33人に子どもは含まれていなかった。年間20ミリシーベルトを超えたのは特定避難勧奨地点がある地区の住民2人。市の聞き取りに「農作業で外に出ていた」と話している。市のアドバイザーの県立医大・宍戸文男教授(放射線医学)は「今後、注意深く見守っていく必要がある」と話しているという。