大阪市の橋下徹市長は25日、市水道局が07年から販売する飲料水「ほんまや」(500ミリリットル)の製造を打ち切る考えを明らかにした。累計販売本数は130万本を超えているが、「民業圧迫だ。税金でそんな商売しなくてもいい」と来年度予算に計上しない方針を示した。
ほんまやは、需要が低下している水道水のPR用として発売。水道水に加熱殺菌、高度浄水処理を施し、ペットボトルに詰めて販売している。昨春には食品の世界的コンクール「モンドセレクション」で金賞を受賞し、「大阪の水はまずい」というレッテル脱却に一役買った。
イベントなどで無料配布することも多く、10年度決算で約1100万円の赤字となっている。橋下市長は「もうかっているのならいいが、水道水をお金をかけてPRする必要はない」と述べた。【津久井達】
毎日新聞 2012年1月25日 22時29分(最終更新 1月25日 22時46分)