大阪府市統合本部会議に出席した(右から)橋下大阪市長、松井大阪府知事、堺屋太一特別顧問ら=25日午前10時44分、大阪市役所、矢木隆晴撮影 |
橋下徹大阪市長は25日、大阪府市の統合本部会議で、大阪のメーンストリート・御堂筋の高さ制限について、「てっぺん(高さ)をそろえることにどこまでこだわるか。今までの行政の考え方を超えて考えてもらいたい」と見直しの検討を指示した。
市によると、御堂筋は戦前から「百尺(約30メートル)制限」と呼ばれる高さ規制があったが、1969年に廃止。沿道の建物の容積率は1000%だが、市は景観保全のため要綱で建物を沿道から最低4メートル後退させて高さ50メートルまでと定め、10メートル以上後退すれば60メートルまでの高さを認めている。
橋下氏はこの日、御堂筋周辺の人口密度が低い点を踏まえて「かいわいは不夜城でもなく、高度化した都市の感じもしない」「マンハッタンの摩天楼のように(高さ規制を)開放してもいいのでは」と指摘。これまでも御堂筋沿いのビル所有者が自粛している住機能の導入に言及していた。