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がれき処理 神奈川に協力要請

1月25日 18時54分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災で出たがれきを、被災地以外の自治体で受け入れる広域処理を進めるため、細野環境大臣は、がれきの受け入れを表明している神奈川県の黒岩知事と会談し、改めて協力を要請しました。

被災地のがれきをほかの自治体で受け入れる広域処理を巡っては、放射性物質への不安などから、これまでに東北地方以外で受け入れているのは東京都だけにとどまっています。細野環境大臣は、25日、がれきの受け入れを表明している神奈川県の黒岩知事と県庁で会談し、「私の力不足で、この問題が進んでいないことに責任を感じている。がれきの問題は、被災地にとって本当に深刻で、神奈川のような大都市にご協力いただけると、復興に向けて大きな力になる」と述べ、改めて協力を要請しました。これに対して、黒岩知事は「住民の国に対する不信感が強い。広域処理の安全確保について、理解が得られるような科学的根拠に基づいたより詳しい説明が欲しい」と要望したうえで、「被災地の復興のためにも、誠意を持って対応していきたい」と述べ、今後も前向きに検討を進める考えを示しました。黒岩知事は、すでに最終処分場周辺の住民などを対象とした説明会を開いていますが、受け入れに反対する声が相次いでいます。会談終了後、黒岩知事は記者団に対し「住民の不安を解消するため、国には、受け入れるがれきが安全だという科学的根拠をしっかりと示してもらい、力を合わせて住民に理解を求めていきたい」と述べました。