九州電力は14日、玄海原発(佐賀県)の運転再開に理解を求めるテレビ番組での、「やらせメール」問題の調査結果を発表した。前副社長らの「賛成意見を増やしたい」という意向を受けて、組織的に世論操作が行われていた。佐賀支社では賛成意見の「例文」も取引会社に配り、番組に送るよう要請していた。
真部利応(まなべ・としお)社長は福岡市の本店であった記者会見で「番組の信頼を大きく損ない、深刻に受け止めている。責任は重大だと思っている」と話した。進退については「まず再発防止と信頼回復に取り組む。目の前の課題を放り投げることはできない」として当面続投するが、追加調査や再発防止にめどが付いた段階で辞任する見通しだ。
国主催の6月26日の番組に賛成意見を送るよう呼びかけられたのは、社内やグループ会社などの計約2900人に上り、うち141人が実際に送った。6月26日の番組に電子メールやファクスで寄せられた意見は賛成286件、反対163件で、やらせで賛否が逆転したとみられる。
九電の日名子(ひなご)泰通副社長が14日、経済産業省を訪れて報告書を提出。経産省は過去の同様の事例の追加調査や、外部識者による原因究明などを指示した。また東京、中部、中国など、過去5年に原発建設などの住民説明会があったほかの電力6社にも、やらせがなかったかどうか調べて29日までに報告するよう求めている。
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世界では急伸する自然エネルギー。日本では発電量の1%に抑えられている。原発と並ぶ選択肢と見なされてこなかった背景は?今後の可能性は?