ここ数年、メモリの値下がりは激しく自作PCを組み立てる際にも、価格を低く抑えられていたのはメモリが安いからに他ならなかった。
この1週間でも、8000円を割る1枚8Gバイトの2枚セットや、2000円台の4Gバイト×2枚セットなどが各ショップに並んでいるようだ。
そんな中、ショップからこの状況は長く続かないという声がちらほらと聞こえ始めた。
某PCショップAによれば、「工場の生産ラインの切り替わりや為替相場の関係などで、週明けくらいからDDR3メモリの仕入れ値が上がるというウワサが流れている」とのこと。
また他ショップTも「仕入れ値が2割増しになるという話も入ってきている、旧正月シーズンに入るため、今が底値、買うなら今だ」と語る。
仕入れ値が一時的に上昇してもすぐに売値には反映されないと思うが、価格は水物であり保証はできない状態である。
といっても昨年秋に起こった海外の水害による爆発的なHDD価格の上昇とは異なり、上り幅は大きくても「10%~20%程度」とのこと。
5000円のものが6000円になるくらいであり、価格に敏感な方でなければ気づかないレベルかもしれない。
個人的には何もかもが安すぎて、本当に利益が出ているのか不安なので、少しくらい値上がりしてくれないとメーカーが潰れるのではないか、と不安である。
特にメモリ業界を支えている業界3位のエルピーダ(1位はSamsung、2位はマイクロン)は、円高や製品価格の下落により業績が悪化、今年4月までに450億円の社債償還と金融機関からの借り入れ約770億円の返済期限を迎えるが、自力での返済は厳しい状態だ。
ここで少しくらいメモリが値上がりしたからといって、根本的な解決にはならないのかもしれないがーー。
エルピーダメモリ、400億円の資金要請。
広島エルピーダメモリ前から運転。
DDR3メモリをシングルチャンネルで動作。
ソース:各ショップ等
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