GoogleがAndroid用SoCを自社開発している? Androidにもハードウェア統一設計時代の到来か このエントリーをはてなブックマークに追加



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「Windows Phoneの二の舞はやめて」

GoogleがAndroid端末向けにSoC(CPUなどのチップ集合体)を自社開発しているというウワサが出てきている。
海外メディアが報じた。

それらの報道によると、GoogleはAndroidを搭載する端末(スマートフォン、タブレット)用に、専用のCPUとGPUを搭載したチップセットを開発しているというリークが行われたという。

2012年現在、Androidは「オープンソース」(公開されたソフトウェア)であり、ハードウェアを各携帯メーカーが独自に作り上げて、その上にソフトウェア(OS)として、「Android」を搭載している状態である。
(SoCはQualcomm,Ti,Nvidiaが主流で、他にもSamsungや、国内メーカーやキャリアが連合で開発中との報道あり。)
しかしハードが専用設計であるがゆえに、チップセットやドライバの都合でアップデートの遅れ--特に日本国内で言えばガラ機能搭載モデルに多い--が発生することがある。

Googleが自社でSoCを設計・開発・展開するとなれば、OSのサポートが「Windows Phoneのように」迅速で、間違いの無いものになると思うが、
逆に言えば「自由度を奪う」ことにもなる。

CPUやメモリなど、ある程度の自由度はメーカーに与えて欲しいのはもちろんだが、「自由」こそがそもそもAndroidの良い点ではなかったか。
玉石混交の中から、良い製品を見つけ出すのがAndroidの楽しみの一つだと、私はとらえていたのだが、市場が成熟していくにつれて、
Googleはあまりにも乱立する端末群に危機感を感じたのか。

ご存知かもしれないが、Windows Phone以外にもハードウェア設計を画一的にしているメーカーがある。
そう、「iPhone」のアップルである。
iPhoneの場合、デザインはもとより、チップからソフトウェアすべてにいたるまでが自社開発で、第3者(メーカーやキャリア)には一切触れさせていない。
これがiPhoneが高速であるといわれる所以なのだが、その分自由度はかなり犠牲にしている。
(個人的に、iPhoneが不自由でも売れたのは、デザインとAppleというブランドが強く影響していると考えている)

Androidで「制約」が多くなることはできるかぎり避けて欲しいものだが……。
願うことなら、自社製のSoCのリファレンスモデルと、メーカー独自仕様、2パターン選べるようにして、「Androidを使いたいならGoogle製SoCを使いなさい」ということはやめていただきたい。
まぁこれだと結局どっちつかずで、現在の状況とあまり変わらないが。


Android 4.0のホーム画面。


世界初のAndroid 4.0タブレットとなった、Novo7(中華パッド)。

 

 

 

 

 

 

ソース:Breaking: Exclusive: Google Working Their Own Processor and GPU – Android Invasion

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