海外メディアが報じるところによると、MicrosoftはLGが販売するAndroidおよびChrome OSを採用するモバイル端末、タブレットについて、特許使用料と引き換えにライセンスを提供する契約を締結したようだ。
Microsoftは、Samsung、HTC、Acerなどスマートフォンメーカー10社との間で、
AndroidやChrome OSについての同様の特許契約を結んでおり、米国で販売されるスマートフォンの実に70%にまで対象が及んでいるとみられる。
今回も契約内容は明らかにされていないが、情報筋によると1台のAndroidスマートフォン販売につき、マイクロソフトは3~6ドルのライセンス料を獲得する。
これらのライセンス料から得られる収益は、2012年度で4億ドルを超えるものになるとみられていたが、今回のLG電子との契約でさらにライセンス料は増える見込み。
MSは自社のWindows Phoneが売れなくても、ライバルが売れれば売れるほど利益が上がるのだから嬉しい悲鳴がここまで聞こえてきそうだ。
なおMSから特許の干渉を受けない大手メーカーは、Motorolaただ1社のみ(2011年10月時点)で、
これらのライセンス料が入ることでMSの株は1株あたり0.04ドル利益が上がる計算になるという。
MicrosoftのAndroid特許契約相関図
自身の権利を請求するのは当然のことかもしれないが、せっかくのAndroidという自由な土壌であるにも関わらず、
これで端末が作りづらくなってしまっては元も子もない。
そもそもMSはAppleに対して、Windowsに関する特許料を支払っているのだろうか。(示談成立して一部支払ったようだが、パクリとは認めていない)
ちなみにAppleはAppleでAndroid関連(マルチタッチ)の特許を持っており、こちらもSamsungなどともめている現状がある。
Microsoft、Appleの法的な囲い込みから、Android網は抜け出せるのか。
鵜飼の鵜になるくらいなら、Androidを捨てて新たな革新的OSを作る必要があるのかもしれない。
ソース:Microsoft and LG Sign Patent Agreement Covering Android and Chrome OS Based Devices: Agreement provides broad coverage under Microsoft’s patent portfolio.(英語)
Goldman: Microsoft Is Getting $444 Million Annually From Android Patent Licenses(英語)
おすすめ記事: