「一方的に盲信するわけにはいかない」
Googleのアラン・ユースタス上級副社長名で、ストリートビュー撮影車による暗号化されていないWi-Fiネットワーク情報の収集について弁明と謝罪の記事が投稿されている。
事の発端は2010年5月にGoogleは、ストリートビューの撮影車に搭載されたオープンなWiFiネットワーク上で発信されている、信号を収集するためのプログラムに誤ったコードが含まれており、
ペイロードデータ(ネットワーク上を流れる情報)も意図せず収集していたことを発表したことから。
Googleはこの件を完全な手違いであり、意図的ではないとしているが、果たして真相はどこにあるのか。
コンプライアンスの問題を多く含むサービスを押し出しているGoogleだけに、本当に意図的でないのか、訝しまれても仕方あるまい。
革命には犠牲がつきものだが、インターネットの世界が無法だというのはもう過去の話だ。
Androidスマートフォンが爆発的に普及している。個人情報の保護や、スマートフォンでのセキュリティルール作成など、Googleには今一度考えていただきたい件が山ほどある。
ITが普及して便利な反面、危険が潜んでいることを我々は忘れてはならない。そしてGoogleだけに依存してもいけない。
しかし個人的には「Facebook」のほうが、Googleよりも”粗い”イメージで、あまり好きではないのだが。
記事全文
この 1 年間、Google はネットワーク上を流れるペイロード データ (暗号化されていない WiFi ネットワーク上を流れる情報) を誤ってストリートビュー撮影車が収集した件に関し、総務省と話し合いを重ね、同省からの質問に回答してまいりました。Google は、ペイロードデータを製品やサービスに利用しようと意図したことはなく、一切このデータを製品に使用していません。また、Google ではこの問題に気づいた直後に、ストリートビュー撮影車を用いたすべてのWiFi データの収集を中止しました。
Google では当該ペイロードデータの削除を最終目標に、近日中に、第三者による監督のもとでペイロードデータを削除するための準備を進めています。同じくストリートビュー撮影車が収集した SSID データについては、すでに削除を完了しています。
さらに、Google では、製品の開発・運用プロセスの変更も行いました。まず、ストリートビュー撮影車から WiFi データ収集のための機器を完全に取り外しました。以後、ストリートビュー撮影車によるWiFi データの収集は一切行っていません。
加えて、社内のプライバシー管理を強化する取り組み(英語)も導入しました。昨年 10 月に、Google はエンジニアリングおよび製品管理におけるプライバシー担当ディレクターにアルマ ウィッテン (Alma Whitten) を任命しました。ウィッテンのチームは、実効性の高いプライバシー管理を Google のサービス、及び社内の開発・運用プロセスに組込むことを任務としています。また、プライバシーに関する社員教育を強化し、製品開発においても、「プライバシーデザインドキュメント」と呼ばれる、ユーザーのデータを製品においてどのように扱うかを記述した書類の作成を、すべてのエンジニアリング部門のプロジェクトリーダーに課すようにしました。本ドキュメントは、独立して内部監査を行うチームによって監査の対象となっています。
また、本年 11 月に、Google ロケーション サーバー に無線LAN のアクセス ポイントを加えないように、オプトアウトする方法をグローバルに導入しました。オプトアウトするには、ご自分の無線LAN 機器の設定画面にて、ワイヤレス ネットワーク名 (SSID)の末尾に「_nomap」を追加してください。たとえば、SSID が「Network」である場合、「Network_nomap」に変更することでオプトアウトできます。ヘルプセンターにてより詳細に手順を説明していますので、ご参照ください。
なお、Googleは、総務省に対して、上述の対応策について文書により報告しました。
Google は皆さんからの信頼を何よりも重要だと考えており、本件について深く反省しております
ストリートビュー記録車両を追跡。よくやる。
監視社会の恐怖。
渋滞情報がわかるようになったGoogleマップ(ナビ)。
ソース:Google Japan Blog: 日本国内でのストリートビュー撮影車による WiFi データ誤収集について
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