虐待する目的を隠して猫を引き取ったとして、神奈川県警麻生署は24日、川崎市麻生区岡上、会社員広瀬勝海容疑者(45)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
同署は、女性にとって猫は大きな価値があったと判断し、詐欺罪を適用した。広瀬容疑者は、猫の里親になる際、「終生家族の一員として愛情を持って育てる」などと記載された誓約書に署名していた。だが同署の調べに「最初から面倒を見るつもりはなかった。ストレス発散のために虐待できる猫がほしかった」と供述しているという。
発表によると、広瀬容疑者は昨年11月6日、インターネットの里親募集掲示板を通じ、東京都調布市の女性(52)から雑種の雄の猫1匹をだまし取った疑いがある。翌日、猫を自宅近くの川に流して殺したという。広瀬容疑者はほかに2匹の猫を殺し、2匹の猫にけがを負わせたとして動物愛護法違反罪で起訴されている。同様の手口で昨年5〜11月に猫約10匹を引き取って虐待していたという。同署には広瀬容疑者の厳罰を求める嘆願書が約2600人分寄せられていた。