【ワシントン=御調昌邦】米エネルギー省は23日発表した年次エネルギー見通しの概要で、米国が2016年に液化天然ガス(LNG)の純輸出国になるという予測を発表した。地中の岩盤層に含まれる「シェールガス」と呼ばれる天然ガスの生産増などが背景。石油などの輸入も減少し、エネルギーの対外依存度が低下するとの見方も示した。
米国に豊富な埋蔵が確認されているシェールガスは00年代半ばから生産量が増え、10年時点で既に米国で生産される天然ガス全体に占める割合は23%にまで上昇。35年には49%に達し、21年には純輸出国に転じるとしている。ただ、一部にはシェールガスの生産には水質を汚染するリスクがあると懸念する声もあるという。
石油もメキシコ湾などでの開発やバイオ燃料などの普及で、石油消費に占める純輸入の比率は49%から36%に低下すると見込む。米エネルギー消費に占める純輸入の比率も10年の22%から35年に13%まで低下するとの見方を示した。
1次エネルギーの構成比をみると、石油が10年の37%から35年には32%に低下する一方、再生可能エネルギーが増えるという分析を示した。原子力は新設計画もあり9%を維持する。
エネルギーに関連した二酸化炭素(CO2)の排出量は20年で05年比7.5%減、35年で3.2%減にとどまる。17~25年の自動車排出ガス規制を含んでいないとはいえ、大きな削減にはならない見通しだ。
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