初場所優勝から一夜明けた記者会見で、おどけたポーズを見せる大関把瑠都
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初場所後の横綱審議委員会が23日、東京・両国国技館で行われた。14勝1敗で初優勝を飾った把瑠都(27)=尾上=の春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)での綱とりについて、鶴田卓彦委員長は「12勝以上なら議論になる。準優勝でも内容によっては議論になる」との見解を示した。
鶴田委員長はこれまで、連続優勝しても内容によっては横綱昇進を見送りたい考えだったが、この日は一転してハードルを下げた。これにより、非難の的になっている立ち合いの変化などがなければ、春場所で昇進する期待が高まってきた。
「春場所で全勝優勝したって横綱に上げられない」と話していた沢村田之助委員も「優勝したらしょうがない」とトーンを弱めた。ただ、こちらは「全勝しないと苦しいんじゃないでしょうか。13、14勝じゃ首をかしげる」と数字的には高いノルマを課した。
このほか、内山斉委員は「優勝したら横綱にして構わないと思う」と話すなど、横審の中では来場所が綱とり場所であるとの意見で一致したようだ。 (岸本隆)
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